ハピ・ラキ

迷いつつも歩き続ける日々の記録

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プロの仕事

 以前会って話を聞いた、アメリカが母体のNGO Heifer InternationalのJ氏が、ボキート郡(オンベサの隣の郡)に仕事に来るというので、同行させてもらった。
 約束の時間(朝8時)から2時間半後の10時半に彼が到着し、その頃には私は正直待ち疲れてうんざりしていたのだったけど、待つ価値がある一日だった!(遅れの理由は、首都でエライ人の移動のため道路が封鎖されていたからだとか…本当かわからないけど、よくある事ではある。)

このNGOの活動について、まずは説明しておく必要があるかもしれない。(私が、聞いたり見たりした範囲なので、もしかしたら他にもあるかもしれないし、ちょっと違う部分もあるかもしれないけれども、まぁ、大筋は以下の通りだと思う。)
彼らは、ヤギの飼育の普及を基本のプロジェクトとしている。
 ①活動対象となる住民グループを選出する(一つのグループとは3年間だけ一緒に働き、また次のグループに移る。)
 ②選出したグループのメンバーに、活動のための啓蒙をする。
  ・地域全体の発展の為に働く事
  ・男女平等を基本とする事
  ・農作物や畜産による生産・販売の収支をノートにキチンとつけること 等々
 ③グループのメンバーの各家に、ヤギの小屋を建て、ヤギのつがいを与える。
 ④ヤギの世話の仕方(餌・予防接種・繁殖 など)を教える。(予防接種は、専門家を派遣して注射を打たせる。)
 ⑤ヤギを育てる一方、そのグループが学びたい・取り組みたいというテーマを6カ月ごとに選び、活動する。必要に応じて、専門家を呼んできて講義を行ったりする。
  ・堆肥作り
  ・苗作り など
 ⑥グループの活動に関するレポートを3カ月毎に提出させる

 今回、私が同行したのは、グループが3カ月に1度出すレポートを作る為の集会だった。「過去三カ月に、何をしたの?」「Heiferと働き始めて何が変わったの?」と、NGOのJ氏が質問する。私も、GICと話合いをした事があるのでわかるけど、通常、GICのメンバーに質問しても、あんまりはかばかしい答えは返ってこない。それで、私の場合は、結構途方に暮れてしまう。しかし、J氏は色々な角度から質問を投げかけ、時にはおだて、時にはキツク言って、巧みに答えを引き出していった。彼(と、その相棒)の態度は自信に満ちている。自分達が村人に利益を与えているのをわかっているし、どうしたら成果が出て、どうしたら出ないのかを知っている。そこが、決定的に私と違う所だ。もちろん、言葉が不自由か、そうでないか、の差も多少はあるけれど、それは本質ではない。
 この集会の中での村人の発言は、「援助をしてくれている人達への公式回答」であり、本音は少し違うかもしれないけど、それを加味してもなかなか良い内容だった。「持続可能な環境への活動として、僕は村の道路整備を手伝った。」・「Heiferと仕事をしだして、男性が家事を手伝うようになった」・「今まで一日1食だった事が多かったけど、2食食べるようになった」等など。ヤギによって財政面を豊かにするだけではなく、意識を変えるということもセットで行っているので、成果が出やすいのだと思う。凄いなぁ。
 集会の中で、J氏が村人に、「君のノートには何も記載されていないじゃないか。活動したこと、収穫したもの・販売したもの、全てノートにつけるという約束だっただろう?これは全部君達の為なんだ。約束を守れないなら、Heiferは全部援助を引き上げる事もできるんだよ。」と強く怒っていた。それで、帰りの車の中で、「このグループは、ちゃんと働いていないの?」と訊いてみたところ、「いいや、僕にとっては、どのグループも本当に良く働いていると思う。ただ、そう彼らに言ってしまうと、もうそれ以上の成長はない。だから、わざと悪いところを見つけて怒って見せているんだ。」との事。ウーン、カッコイイ!お腹の突き出たおじさんだけど、ホレタ!と思ったね。
 私のカウンターパートは、「役人」というプライドが凄く高くて、基本的に「農民は何もわかっていない」というスタンス。でも、このNGOの人達は、活動の根底に愛♪があるのだなぁ。それで、必要な時に交通の便が悪い田舎に来るのも全然いとわない。(役人は、やれ交通費よこせとか、電話代よこせとか、農民に言う。それは君の仕事でしょう、と言いたくなる。)
 プロの仕事を見せてもらって、すっかり感服した一日だった。
↓話し合いの後、プランタン(食用バナナ)の苗床の様子を見るメンバーたち
091222 heifer

 
 ところで。「養鶏をやろうと思っているの」と自分の計画を少しJ氏に話した所、「それってGICのメンバーがやりたがっている事なの?」とのクールな質問。そう、そうなんだよね。それが自分でも引っかかってはいたの。基本は彼らがやりたいと思う事に取り組むべき。しかし…。うーむ。ちょっと迷いが増えた。
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  1. 2009/12/22(火) 22:07:36|
  2. カメルーン生活
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